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 今月のMessage
「コロナ禍」から省みるべきこととは 


 
 9月。長月。季節感を養うための観察眼と教養を身につけたいと思いながらも、日々、なかなか実践できない。でも、一瞬一瞬の「感じる」は、大切にしていきたい。移ろう季節は呼吸のようなものだから。
 
 昨年3月のこの欄では、個人的に子どもの頃の「手洗い」や衛生にマメなことがかえってひんしゅくを買っていた――云々の昔話をしましたが、まだ得体の知れなかったCOVID-19(新型コロナウイルス)の脅威に怯えることなく、「手洗い」と「うがい」という公衆衛生及び感染予防のために必要不可欠な行動原則のことに加え、心理面においては、個々の「冷静な態度」と他者への「寛容な思慮」について述べたことを、あらためてもう一度振り返りたいと思います。
 潔癖性(少数派)であることが何かと社会的に忌避されていた時代は終わり、いま、その潔癖性であることが台頭して最優先される、というのは皮肉な話ですが、本当に、COVID-19との闘いは、個人の衛生的な行動原則と他者への「寛容な思慮」以外に乗り越えられるものはないのではないかと、つくづく思います。
 ただ、せかせかした生活態度では、こうした行動原則や思考に結び付かないものなので、日々の中で心のゆとりを持つ必要があり、そのためには、まさに物理的な「時間の余裕」がなければなりません。そんな、忙しくて余裕なんてないよ――と嘆くのではなく、「時間の余裕」を自分でこしらえて確保していくことが大事になります(行動や所作の自分なりのルーティンを持つことで、時間的無駄を省くことができます)。
 
 そうは言っても、他人の衛生的な行動原則を監視するのは論外です。このことは、COVID-19感染防止対策の料簡にかかわらず、21世紀になりSNSの時代となって、より「他者の言動が気になる」心理不安に結び付いているように思われます。他者の行動や態度には敏感であるけれども、自分には頓着しない人が多いのではないでしょうか。
 SNSは個人生活の中で、あくまで付随したものであり、それを中心に据えて生活することは、むしろ心理不安を増大させる「悪い湧き水」となってしまいます。したがって、SNSは生活の中での“おまけ”程度に考えておくべきでしょう。
 
 何もかもが過剰に感じられる生活や文化を、今一つ見直すきっかけに、COVID-19による「コロナ禍」があるのではないかと思うのです。心のゆとり、それは物理的時間のゆとりのことでもあり、過剰であらねばならぬ行き過ぎた消費社会の欲望に対しての警句であると、私はとらえるようにしています。

(2021.09.01 Utaro)

Utaro/沼ペトロ

Vocalist & Electro Pop Music Creator

ヴォーカル&エレクトロ・ポップ・ミュージック・クリエイター
Utaroミュージック・サイト[Dodidn*]主宰
監督・脚本・役者=青沼ペトロ名義でインディペンデント・フィルム・レーベル【グリーン・ラビット・ラボラトリー】を立ち上げる。
1972年生まれ♂Japan茨城県出身
千代田工科芸術専門学校
【音響芸術科】卒業
 
【興味あること】
スタンリー・キューブリック、フランソワ・トリュフォー、ブライアン・デ・パルマ、小津安二郎、市川崑、黒澤明、野村芳太郎、鈴木清順、山田洋次、ルイ・ガレル、ATG、ドビュッシー、グレン・グールド、武満徹、スヴァトスラフ・リヒテル、ジミー・スミス、ビル・エヴァンス、フレディ・ハバード、ジミー・ロウルズ、バート・バカラック、キャロル・キング、シャーリー・ホーン、カーメン・マクレエ、ディオンヌ・ワーウィック、ホイットニー・ヒューストン、マイケル・ジャクソン、ポール・マッカートニー、ワイクリフ・ジョン、山下達郎、夏目漱石、芥川龍之介、岡倉天心、司馬遼太郎、開高健、寺山修司、四谷シモン、カミュ、田中正造、朝井リョウ、増島拓哉、村上春樹、紫式部、バルテュス、中村彝、マルセル・デュシャン、舞踏、土方巽、Sasha Waltz、CAJON(カホン)、日本酒・洋酒、中国茶、旅行、新宿風月堂、ジァンジァン、PC-6001、Commodore 64、モノポリー、ミラクルミー、ラジカセ&カセットテープ守旧派。何故かアイルランドに心惹かれる。
  

 



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